コレクション: TAKANO CHIKKO-世界遺産金閣寺の古材使用の木工芸
History歴史
高野竹工は良質の竹の産地として知られる京都府長岡京市に工房を構え製品作りをしています。工房では、指物(さしもの)漆、蒔絵など様々な技を持つ職人が、茶道具から日用品に至るまで、多彩な商品の製作に携わっています。
創業者である先代社長、不窮斉(ふきゅうさい)高野忠男は生家が、戦前から京都市内で竹工店を営んでおり、幼少より竹に親しみ、その美しさに夢中になりました。中でも自然界における竹の美しさを茶道具に用いた千利休居士の心眼に感服し、茶道具作家として歩むこととなりました。現在もその意志と技術は脈々と次世代の職人に受け継がれています。竹以外の自然素材と向き合い、上質な茶道具を作り続けています。
「茶箱」とは茶道の点前道具一式を入れて、旅行や野点(のだて)などに持ち運ぶための小ぶりの箱のこと。その「茶箱」を金閣寺、銀閣寺など国宝級の建築物の改修ででた古材を使って製作しています。